繊細なデザイン工程!ステッカー・フィルムを綺麗に貼るまで(2/2)
クルマにステッカーを施工した際の、実際に行った作業手順を紹介します。
- ステッカーの製作
- ステッカーの施工
- ペイントプロテクションフィルムの施工
と進んでいきます。
2)ステッカーの製作
デザインやお客さんとの打合せ段階で、ステッカーをマーキングフィルム(カッティングシート)で製作するのか?グラフィック出力で製作するのか?考えておきます。
デザインが決まったら、そのデザイン画のデータをもとにステッカー用のデータを制作して、ステッカーを製作します。
今回はすべてマーキングフィルム(カッティングシート)で、10日くらいで完成しました。
現場での作業時間を短くしたいので、完成したステッカーには貼る位置を決めやすいように、センターラインを入れておいたり、裏紙を剥がしやすくしておいたり、細工しておきます。
3)ステッカーの施工
まず、お客さんのクルマを洗って綺麗にしたら、ボディ状態のチェックをします。
状態によっては脱脂したり、刺さってる鉄粉を除去したりします。
外せる部品も外してしまいます。部品の脱着作業で時間がかかることもよくありますね。
今回はナンバープレート・リヤウィングを外したくらいですが、バッチやランプなどを外すこともよくあります。
社外品のサイドステップも外したかったですが、両面テープとボルトを併用して強固に取り付いていたので、諦めました。
ステッカーの施工にあたって何か問題が見つかれば連絡するのですが、今回、クルマはディーラーさんから納車直後にお客さん自ら当店まで運んでいただきましたので、買ったばかりのホヤホヤ状態ということで、問題ありませんでした。そして、やっとですがステッカーを貼る位置を決めていきます。
クルマのセンターを出したり、デザイン画と見比べながら実際の見た目を確認して決めていきます。
今回はテールにある『LOTUS エンブレム』の脱着作業があったので、それの位置も忘れないように書き留めておきました。
貼る位置が決まったらドンドン貼っていきます。
たいてい簡単なところから貼り始めますね。
ステッカーをすべて貼り終わったところですが、エリーゼはレーシングストライプが似合いますね。施工は苦労しましたが、凄くカッコイイと思います。
エリーゼ・エクシージにはお薦めのデザインです。
今回の Elise S(第3世代)は曲面が多いし、パーツとパーツの隙間の見え方を気にしたり、エンジンフードのグリル周りの面が落ち込んでたりして、難しいですね。
4)ペイントプロテクションフィルムの施工
ステッカーが貼り終ったら、ペイントプロテクションフィルムを貼る準備に入っていきます。
貼る部分の型紙を作って、それをもとにペイントプロテクションフィルムを切り出します。
切り出したペイントプロテクションフィルムを貼る部分に置いてみて問題がないようなら、ドンドン貼っていきます。
ペイントプロテクションフィルムを貼り終えたら洗車して施工箇所をチェックして終了、引き渡しとなります。
今回つかったペイントプロテクションフィルム(XPEL社の ULTIMATE)は、透明度が高く、表面にコーティングが施されてて劣化も少ないです。
遠目ではペイントプロテクションフィルムが施工されているのは分からないと思います。
近寄ってペイントプロテクションフィルムの端末を見つけると、施工されているのが分かります。
また、このペイントプロテクションフィルムは自己蘇生機能があるのが特徴です。
キズがついても温度が高くなると自然とキズが消えるんです。
60~70度ほどで消えるので、上からお湯をかけたり、天気のいい日に外に出しておけば自然とキズは消えますよ。
クルマを大事にしている人にはお薦めです。
普段のお手入れのコツは、フィルムの端末(断面)を汚さないようにすることです。
ココを綺麗にしていると、ペイントプロテクションフィルムを施工していることは、なかなか分からないと思います。
ペイントプロテクションフィルムが貼ってあるかは確認できないと思いますが、施工後の写真を Flickr に掲載しましので、興味ある方は御覧ください。
LOTUS Elise S のオーナー様のブログ(文字君のページ)
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